バランスボール運動とは、ボールのもつ「弾む」「転がる」「支える」といった3つの機能的な特性を生かして行う運動です。使い方によっては筋力トレーニングやストレッチを行うことができます。
バランスボール運動は、正しい姿勢で行うことが大切です。背中を丸めたような不良姿勢で行うと腰などに局所的な負担がかかったり、バランスを保ちにくくなったりし、傷害や転倒のリスクが高くなります。正しい姿勢を維持するために次の点を意識することが大事です。効率的な健康増進には、使っていきたい運動です。
- 股関節の屈曲角度を90度程度にし、ボールに座ります。
- 腹横筋を引き締めて背筋を伸ばします。まっすぐな姿勢を意識します。
- 両足の膝と膝の間が20~30cmあけて座ります。
- 両足のふくらはぎがボールに触れないように座ります。深く座りすぎるとふくらはぎが触れてしまうため、ボールのちょうど真ん中あたりに座れるように重心を移動させます。
- 基本の正しい姿勢を保ったままボールを弾ませます。そのとき身体の軸がぶれないように、体幹に力をいれて背筋を伸ばしたまま弾みます。体幹の筋力が低いと、弾んだ拍子に右や左に重心がぐらつくことが多くみられます。
ボールに座るくらいのことどうって事無いでしょ。と思われている方。テレビ見ている時間座ってみてください。
けっこう疲れますよ。
和歌山県田辺市は職員の腰痛対策などのため、事務椅子代わりにバランスボールを導入しています。
使用する職員ら32人中、過半数の19人が、姿勢改善や腰痛改善などの効果を感じていたことが、市職員へのアンケートで明らかになりました。市は昨年から、自費購入すれば全職員の使用を認めており、共済会の担当者は「一定の効果があることが分かった」としています。
アンケートでは、68人中32人が職場で使用していると回答。32人に効果を聞いたところ、19人が姿勢改善や腰痛改善、体幹強化などに効果があると答えたそうです。今後も職場で使うかを聞いた質問では、20人が使用すると回答しています。
バランスボールを椅子代わりに導入する自治体は増え、和歌山県内では新宮市が1月に試験導入している。埼玉県ふじみ野市や岐阜県白川町も試験導入しているほか、北海道釧路町は全職員の使用を認めているとのことです。(産経新聞2/20)
仕事中は無理に弾ませたりする必要はありませんが、ふくらはぎがつかないように座っていると、それだけでフラフラして、体幹強化、腰痛改善、カロリー消費量の拡大につながりそうです。
自宅のダイニングの椅子や、職場の椅子をバランスボールに替えてみてはいかがでしょうか。
転がらないよう、リングをつけたバランスボール
記事担当:部長さかもと