PT協会の8月のNewsは、働くを支えるでした。高齢化社会を担う働き手の問題が様々なところで言われていますが、ここでは、仕事を休むほどの腰痛と、仕事中の転倒による怪我についてフォーカスします。
災害性腰痛の発生状況は業種別に異なり、以下のようになりました。
業種毎の就労人口などは無いので、発生率はわかりませんが、我々保健衛生業の腰痛発生割合は高いということがわかりました。以下商業・金融・広告業へを続きます。
他の職種よりも我々保健衛生業は、腰痛による労災を起こしやすいといえます。予防する方法は以前示しましたが、腰の動きの確認と、ストレスの低い仕事が大切なようです。
下の絵は転倒災害による年齢階級・男女別の死傷者数年1千人率です。
60歳以上の労働災害発生率は、年齢階級と共に上昇しています。
特に女性でこの傾向が顕著であり、50歳代に入ると転倒による労災が増える事が指摘されています。
転んだくらいで大げさな・・・・と思われるかもしれませんが、高齢者の骨折に多い、「大腿骨近位部骨折」は、ほとんどが立った高さから転倒などによって受傷したもので、日常的に起こりうる怪我といえるでしょう。
年齢を重ねても適度に働き続ける事は、精神面や認知面に良い効果を及ぼしますし、体力維持の視点からも良いことだと思います。
しかし、加齢と共に体力は少しずつ低下し、特に女性では死傷者割合が増えるという事実があります。
普段の生活の中で、筋トレなどの習慣を持っておくことで、転倒を防ぎ、長く働き続けられる可能性も高まります。
まずは、このランジあたりからはじめてみてはいかがでしょう。(脚の開き具合で運動強度を制御できます)
記事担当:さかもと