群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)とは

 みなさんは発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)ということばを聞いたことがありますか?

 

 発達性ディスレクシアとは、脳に損傷がなく、聴覚や視覚・知的発達が正常であるとしても文字がなかなか習得できない障害です。 日本語話者では約5~8%いると報告されています。他者からみると、「努力をしていない」「怠けている」というように見えてしまうため、誤解を受けやすい障害です。

 

 症状に個人差はありますが、文字を読むことが苦手な人は以下の図のように文字がバラバラに並んでいるように見えたり、文字がゆがんで見える、ぼやけて見える、というような症状がでる人もいます。また、漢字の意味は分かるけど音読ができないという場合もあります。

     

出典:

NPO法人エッジ ディスレクシアの人が活きる社会に」https://www.npo-edge.jp/

ディスレクシアの見え方は?」https://www.npo-edge.jp/whats-dyslexia/

 

 最近では、俳優のトム・クルーズ、映画監督のスティーブン・スピルバーグなど、多くの有名人が発達性ディスレクシアであると告白しています。また、ノーベル物理学賞を受賞したアルベルト・アインシュタインも発達性ディスレクシアであったという説があるそうです。

 読み書きの困難があっても、自らの得意分野を活かし、活躍している人はたくさんいます。まだまだ、発達性ディスレクシアについて知らない方は多いと思いますが、少しでも多くの人に知っていただき、障害を抱える人への理解が進むことが大切だと思います!

                                   ST三木