群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

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黄昏時症候群

 こんにちは。日々寒くなり季節の変化を肌で感じる季節になって参りました。

 

 古来より、日本人は季節の変化を感じ、歌や詩を楽しむ等して日々過ごして来ました。

 

 季節のある国や地域では、季節の変化に合わせて気持ちの波が生じる方が多くいらっしゃいます。

 

 日本で言うと、春は活発な気分になる事が多く、活動的になる方が多い反面、秋には気分が落ち込み内向的になり、過去を思い出し物思いにふける方が多いと言われています。

 

 多くの方は一時的な気分の変化程度で、徐々に落ち着くものですが、時には周囲のサポートが必要な場合もあります。

 

 季節の変わり目には、ご自身はもちろんご家族や周囲の方の変化にも注意して頂くと良いかと思います。

 

     

 

 また、季節での変化の他に、一日の中でも変化が出る場合もあります。

 

 認知症の患者さんに見られる黄昏時症候群(夕暮れ症候群)等が有名ですので、紹介させて頂きます。

 

 黄昏時症候群は認知症の患者さんに多く見られ、名前の通り夕暮れ時になると不安や落ち着かなくなったり、自宅に帰りたくなる等の症状を言います。

 

 原因としては諸説あり、ホルモンの影響説やカルシウム量の変化による説、夕暮れによって周囲が暗くなる事による説等、様々に言われています。

 

      

 

 対処法としましては、ご本人の興味がある事をその時間帯に行い、興味関心を他にずらす事や、ご家族や周囲にいる方とお話をして過ごす事、夕暮れ時にあえて部屋を明るくして過ごす等があります。

 

 様々な対処法はありますが、日々の生活の中でご家族やご友人等とのコミュニケーションはとても大切であり、人とコミュニケーションを取る事は、気持ちを落ち着かせる良い効果があると言えます。

 

 皆様も日々の生活の中で、学業や仕事・家事等に追われ忙しく過ごされていると思いますが、秋の夜長にゆっくりとご家族やご友人と話をしながら過ごされてはいかがでしょうか。

 

                          記事担当:OT関馨