こんにちは!
今年度、群馬リハビリテーション病院に入職いたしました新人の篠原謙太です!
僕は当院がある中之条町出身で、学生の頃には実習にも来させていただき、大変お世話になりました。群馬リハビリテーション病院の一員として先輩達のような理学療法士になれるよう、日々精進している最中です。
早速ですが、本題に入らせて頂きます。当院にはリハビリ施設の1つとしてプールがあります。そこで今回は、水中での運動にはどのような効果があるか、紹介していこうと思います。
水中での運動には、陸上とは違い、3つの特徴があります。それは、「浮力」「水圧」「水の抵抗」です。これらについて説明していきます。
①浮力
浮力は重力による体への負荷を軽くし、筋肉や関節への負担を軽減します。腰や膝に痛みのある方は比較的楽に体を動かすことができます。お臍まで水につかると体重の約50%、首まで水につかると約90%が免荷されるとされています。
②水圧
水圧は全身から心臓に血液を戻す作用を助けると共に、1回の拍動で送り出す血液の量も増加します。その結果、心拍数や血圧が下がり、運動中の心臓への負担が軽減します。
③水の抵抗
水による抵抗は運動の際の負荷になります。水中に立っているだけでも全身の全身の筋肉のバランスが良くなり、鍛えたい部位を動かして負荷をかけることで効率的なトレーニングができます。
また、水中運動は消費カロリーが高いとされており、例を挙げると、水中で速めのウォーキングをした場合143kcal消費されます。これを陸上での運動と比較すると、陸上でのウォーキングは73kcal、ランニングは126kcalとなり、どちらも水中での運動の方が消費カロリーが高いことが分かります。
このように、水中での運動は陸上での運動とは違った効果が期待できます。普段のリハビリに加えて、いつもと異なる環境でのリハビリは気分転換にもなって良い刺激になりそうですね。
当院では専門のスタッフの指導のもとプールでの水中運動がリハビリの一貫として行っているので、当院をご利用の際は是非プールを活用し、日々のリハビリを充実させていきましょう!
記事担当:PT篠原