群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。100名超のリハスタッフで365日途切れなく活動中。年200回を目標にブログ更新しています。

自主練習

梅雨明けですね。高温の日が続く時期ですが、みなさん体調管理はできていますか。

 

以前当院でクラスターが発生した際、個別リハビリが出来ない間、患者さんが自主トレ出来るように資料を作成し配布しました。その際、積極的に自主トレを行っている方と、行っていない方を見て、自主トレを行っている方と行っていない方では機能改善にどのような影響があるのかなと思ったのを思い出し、調べてみました。

 

自主トレの効果ですが、個別リハに加え自主練習の提供も積極的に行うことで、ADL能力の効率向上がより得られ、病棟生活において車椅子から歩行への移動手段獲得が早期にできる可能性があるという研究結果がありました。やはり、自主トレは効果的なのだなと思いましたが、患者さんから「1人だと毎日続けるのはなかなか難しいよね」と聞く事が多いのが現状です。

 

 

なので、次は自主トレの定着度について調べてみました。

研究では、入院患者において自主トレの定着効果には一般性セルフエフィカシー尺度(GSES:自己効力感)が関与しているそうです。GSESは個人が生活していく状況の中で、困難な状況にどの程度耐えられるのかに関連する要因であり、広い意味での精神的健康と密接な関係があるといわれています。その得点が高い個人ほど困難な状況で、「問題解決行動に積極的に取り組み、自分の意志、努力によって将来に展望をもつという時間的展望に優れる」

「自分の行動は努力や自己決定の結果であるという意識が高く、何に対しても努力しようという態度がみられる」

と考えられています。自主トレという課題に対してGSESが高い患者ほど積極的に行い、定着するということがわかりました。

今後自主トレの定着効果を求めるうえで、GSESがその指標となる可能性があります。

GSESが高い患者は、自主トレ定着に対し特別な関わりを必要としないが、GSESが低い患者は、積極的に取り組むことが困難な場合があり、自主トレの提案方法や自主トレ提案後のセラピストの関わり方などに何らかの工夫が必要になると考えられた、とあります。

当院では、MSTと言って、集団で運動したり水中運動等も行っているので、個人的には1人で自主トレを継続するのが難しい方は、MSTをうまく活用すれば、それも自主トレと言っていいのかなと思います。自主トレを行うことによって機能改善向上に効果があることが分かったので、動ける方にはどんどん自主トレを指導していきたいと思います。

                               記事担当:PT田沼