ご存知の方もいると思いますが、今回は「補聴器」と「集音器」の違いについて書いてみました。
健康診断で行う聴力検査で聞く2種類の高さの音は、低い音が1000Hz(ヘルツ)、高い音が4000Hzと周波数が決まっています。これは「純音」といって一定の高さの音を使用しています。
この純音と比べて、私たちが普段聞いている人の話し声や周囲の音は様々な高さの音が混ざっている音です。
聞こえが悪くなるときは、全ての高さの音が聞こえにくくなるのではなく、音の高さによって聞こえる聞こえないの差が出ることが多いのです。
そのため、耳鼻科でいろいろな高さの音の聴力を測定し、その人が聞こえにくい音だけを大きくするように調整して使うのが「補聴器」です。
「集音器」はそのような調整はできず、全ての高さの音を一律に大きくするものです。
そのため、高い音だけまたは低い音だけが聞こえにくいという方が使うと「うるさくて使いにくい」となってしまう可能性が高いです。
形が似ているものがあり、補聴器だと思って集音器を使っている方も時々いらっしゃるので、性能の違いを理解して周囲の音や会話が聞こえやすくなるようにうまく使えるといいですね。
記事担当:ST茂木