言語聴覚士は、脳の病気が原因で顔や口・舌などに麻痺が出てしまった方のリハビリもします。
顔や口の麻痺は、見た目に影響を与えるだけでなく、口の端から食べ物がこぼれてしまったり、飲み込みにくくなったり、呂律が回りにくくなったりするため、早期のリハビリが大切です。
ですが、顔は神経が複雑に絡まり合っているため、強くマッサージをしすぎたり、無理矢理動かしすぎると、患者さんが不快な思いをする事があります。
そのため、顔面のマッサージをするときには、『強く力を入れすぎない』、『口と目は別々にマッサージする』などの注意が必要です。
また、顔の片側が麻痺して動かないからと、麻痺していない方を強く動かしすぎると、顔に余計な緊張が入ってしまい、間違った運動のパターンを身につけてしまうことがあります。
そのため、リハビリでは間違った運動パターンを身につけないように、麻痺していない側の運動を抑え、筋肉の緊張を取ったりしながら、正しい運動を身につけられるようにリハビリを行っています。
記事担当:ST登丸