スキーやスノーボードができる季節になりました!
とは言っても、自分は埼玉県出身で大学生のときに1回スノーボードをやったことがあるだけで、そのときもうまく滑れるようにはなりませんでした。
むしろ、転んだときの痛みと体力的な辛さであまり良い思い出ではありません。
しかし、せっかくスキー場のある群馬県に住んでいるのならスキー・スノーボードどちらかでもうまく滑れるようになりたいと思っています。
ただし、ケガすることだけは避けたいので…
調べてみました!スキー・スノーボードではどんなケガが多いのか。
長野県の3つのスキー場で3年間に起きた傷害について集計した研究がありました。
この研究で主にわかったことは、以下の4つだそうです。
①スノーボードはスキーの1.64倍傷害発生率が高かった。
②スキーでは足の傷害、特に膝関節捻挫が多く、スノーボードでは腕の骨折、脱臼および頭部への傷害が多かった。
③スキーに比べ、スノーボードは傷害の程度が重く、ヘルメット着用率も低かった。
④スキーは上級者の中斜面、急斜面およびコブでの傷害発生が多く、スノーボードは初心者の緩斜面およびスノーパークで平らな斜面(スムース)での傷害発生が多かった。
これを見ると、大学時代に行ったスノーボードでも一歩間違えれば大ケガするところだったなという場面を思い出します。
実際、当院にも毎年のようにウィンタースポーツで大きな怪我をされて入院される方がいます。
『怪我をするのは一瞬だけど、治すのは大変だ』と患者さんは仰います。例えば骨が折れてから骨が付くまでには多くの時間を必要とします。
グルト(Gurlt)・コールドウェル(Coldwell)の表という骨癒合等に関わる目安があります。折れる場所によって時間が異なりますが、骨癒合までには多くの時間を要し、更に機能回復するには時間が必要であることがわかります。
(あくまでも目安です!!骨折の仕方によっても異なります。)
楽しさとは裏腹に危険も含んでいる事を認識し、スキーやスノーボードをする際には、今回調べたことを考慮して、無理せず安全にやってみたいと思います!
参考文献
スキーおよびスノーボードにおける傷害発生率と傷害傾向.
Journal of Ski Science.15(1),61-67,2018.
記事担当:PT山田