人生に意義と目的を感じていると、病気のリスクが下がるといわれています。
脳梗塞も同様で、目に見える大きさの梗塞は、人生に目的を持つ人ほど少なくなるという研究結果があります。
顕微鏡でしか見えない小さい梗塞は人生の目的の有無に関係なく存在するようですが、これが、米国の研究で確かめられています。
Lei et al :Purpose in Life and Cerebral Infarcts in Community-Dwelling Older People, Stroke. 2015;
人生に前向きに取り組んでいるという意識をもつ高齢者の脳では、そうでない高齢者に比べ、視認できる脳梗塞が約半分になりました。
人生に目的意識や生きがいをもっていると報告された高齢者の脳では、そうでない人に比べ、目にみえる梗塞が44%減少していることが確認されています。
人生をポジティブにとらえている人は健康で長生きする傾向があります。ポジティブな心理社会的要因が、健康な生理学的機能を促し、より長い寿命につながることは過去の研究でも確かめられています。
人によりそれぞれ違う人生の目的。別に他人に紹介する必要もありませんから、人に誇れるような目的をつくる必要はありません。自分の中で生きがいとして認定できれば良いわけです。前向きに生きるためにも大事にしていくべきだと思います。
脳梗塞 再発予防に 5000歩あるけ 酒は控えめ 生きがい大事に
記事担当:部長さかもと