日本の温泉では40℃前後の湯に、比較的長く浸かる習慣がありますが、心血管疾患のリスクは、入浴頻度が高いほど下がります。
ねぎとこんにゃく、沢渡温泉?
中年のフィンランド男性は、週4~7回サウナに入る人は、週1回しか入らない人と比べ心血管疾患のリスクが半分になるそうです。
他の要因も関係する可能性はありますが、定期的な温熱療法は心血管疾患のリスクを低下させる要因として考えられます。
温熱療法の効果は、上昇した体温調節をすることにあります。
体温が上がれば、熱を外へ逃がすために血流を増加させます。
これは毛細血管の血管拡張を促します。
血流の上昇は、血管の成長や修復、保護を促進します。
また、温浴はサウナと違って水圧による影響も加わります。
これは心臓への血液循環を助ける働きがあります。
温泉もサウナも、1日1回、週5回、4週間続けると、慢性心不全患者の心肺機能や心臓壁を強化したという報告もあります。
また、3週間毎日の温泉療法で、2型糖尿病患者の血糖値を下げたという報告もあります。
入浴は、方法によって運動するのと同じような効果を持たせることができそうです。
しかし、筋肉を増やしたり、骨密度を高めたりという効果は全くありませんので、注意が必要です。ヒートショックによる失神などで、溺れることのないようにもしたいものです。
今日は涼しいので、浴槽浸かり日和?ですが、夏は汗をかくので、浴槽に浸かるのは避ける方も多いのではないでしょうか。
夏は暑くて運動もできないのであれば、こんな代替手段を運動できない日は試してみてはいかがでしょうか。
記事担当:PTさかもと