言語聴覚士は、高次脳機能という脳の働きに関する分野も担当しています。
そのような仕事柄、書店で気になる本を見つけました。
ズバリ「スマホ脳」という名の本です。
スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン氏が著した世界的ベストセラーで、
現代のデジタル社会における、人間に対する影響について警鐘を鳴らしています。
①スマホの存在が、人間の注意力を妨げる。
(例えば、仕事や勉強の最中に、スマホが気になって注意散漫になる)
投稿したSNSの記事に対する「いいね!」の評価が気になったり、LINEの返事
が気になったりする事などが挙げられるでしょうか。
スマホはドーパミン(脳に次の行動を選択させる働きを持つ)を誘発する働きがあり、脳内の報酬系というメカニズムに悪影響を与えてしまう懸念があるそうです。
②スマホやパソコン画面のブルーライトは、脳に睡眠を促すメラトニンという物質の分泌を妨げる影響がある。つまり、夜間に使うと睡眠不足を招く恐れがあるようです。
まとめると、スマホやコンピューターへの依存は、注意力や睡眠時間を奪われてしまう心配があるようです。
とはいえ、現代のデジタル社会にスマホやパソコンは欠かせない便利な存在。
今後の付き合い方を考える必要が有りそうです。
興味のある方は、ぜひご一読下さい。
ST吉田