群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。100名超のリハスタッフで365日途切れなく活動中。PTOTSTスタッフを半ば強引に巻き込んでリハビリブログ更新しています。

錯覚はなぜ起こるのか?

みなさん、こんにちは!

今回のテーマは「錯覚」についてです!錯覚といえば「トリックアート展」が有名ですよね!

子供の頃はよく親に連れて行ってもらったり、大人になってからも何回か遊びに行きました!

本当は大きいのに小さく見えたり、角度によって立体的に見えたり・・これがトリックアートの醍醐味ですよね!

 

今回はこの「錯覚」がどういうメカニズムで起きているのか?というのが個人的に気になり、調べてみたので一部を簡単にご紹介したいと思います。

 

まずはこちらの画像をご覧下さい。

 

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これはエピングハウス錯視というものです。まずは「真ん中の円」に注目してみて下さい!

右側の真ん中の円、左側の真ん中の円、この二つを比べた時にどちらの方が大きい円に見えますか?

 

私はパッと見たときに、素直に左側の円が大きく見えました!

しかし、この二つの円の大きさは同じであり、違いとしては周りの円が小さいか、大きいかによって真ん中の円の大きさが違って見える、というものです。

 

この錯覚には実はこんな矛盾があるとのことです。それは・・・

「目では錯覚を起こしているが、手で触ると正確な位置を触れる」という点です。

不思議ですね(笑)この矛盾の正体は何でしょうか?

 

これは、脳には二つの経路があるから!

①目で見た物体が何であるか?これを形態認知といい、一次視覚野から腹側経路を経由して下側頭葉へ。

②物体がどこにあるか?これを空間認知といい、背側経路を経て頭頂連合野で処理される。

※背側経路は空間認知に加えて、行為を制御する(どのような行為を起こすのか)ための経路もある。

 

つまり・・・

形の視覚的認識とそれに基づく運動は別物であり、知覚と運動はそれぞれ異なる処理経路が存在する!

これが今回紹介した「エピングハウス錯視」に存在する矛盾の正体です。

 

人の脳は視覚的には非常に騙されやすいが、触るとなると正確な位置を触ることが出来るんです!

面白いですね!

 

脳卒中の患者さんの中にはこの経路に障害を受けることがあり、半分の視野を認識しなくなったり、色・物・形を把握できないといった症状が現れることがあります。

錯視から脳卒中の症状まで脳の機能は奥が深いですね。少し脱線してしまいましたが、おうち時間が増えた今、何か面白い刺激が欲しい方はぜひ、トリックアートを見てみるのも良い気分転換になるかもしれませんね!

 

                          記事担当:PT高野