群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

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ビタミンD

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 最近よく言われるようになったのが、ビタミンD摂取。いろいろな機能を持つようなので、気をつけて摂ったり増やしたりしたいものです。

 

 まずは女性のビタミンD濃度です。

 60歳未満の女性では、基本的に不足していそうです。

(女性のグラフを示しましたが、男性もそう変わらないようです)

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ビタミンDが不足すると

 

まず、ビタミンDの基本的な働きであるカルシウムの吸収がうまくいかなくなり、骨に問題が出て、骨が脆くなります。

 

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 横軸は右に行くほど血中ビタミンDの濃度が高くなります。それにつれて横軸の骨折リスクは下がっていくことがわかります。

 

 つまりビタミンDを多く持っている人ほど骨折しにくい。

 

 また、ビタミンDには筋肉のタンパク質合成を促進する働きもあるため、濃度が低い状態が続くと、骨折やフレイルのリスクが高くなります。

 

 日本で血中ビタミンD濃度と転倒リスクについて1年間追跡した研究では、血中ビタミンD濃度が欠乏している人は筋力が低下し、転倒リスクは1.4倍高かったそうです。

 

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 日本人がビタミンD不足傾向だそうです。

 

 ビタミンDは魚に多く含まれるそうですが、他に十分な量をとれる食品は少ないとのこと。キノコにも含まれるが生理活性が低い。

 

 ビタミンDは全身で働く非常に重要な成分であるため、ヒトは紫外線(UV)を皮膚に浴びることで、体内のコレステロールから合成する力を身につけています。

 最近では、ビタミンDのもとになる魚の摂取量が減り、日焼けを防ぐために紫外線ケアを徹底する習慣が浸透したことで、日本でもビタミンD不足が深刻化したとのこと。

 だから現代日本人はビタミンD不足に陥っているとのこと。

 

 魚食量が少なく、紫外線が弱いといった国や地域では、

国が牛乳にビタミンD強化を義務づけていたり(カナダ)、

妊婦や乳幼児に無償でビタミンDサプリメントを配布する(英国)

という対策を立てています。

 

 不足すると骨や筋肉が弱くなったり、認知症になりやすくなったり、問題が多く起きそうなので注意したいですね。

 

 

 

 2010年、イェール大学医学部ジェームズ・サベッタ氏らの研究グループはビタミンDの濃度とウイルス性急性上気道炎の罹患頻度を調査し、ビタミンD濃度が高いほど上気道炎になりにくいという研究結果を発表しました。

 

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 はっきりとしたことはわかりませんが、少なくともインフルエンザにまでは効果を発揮し、罹患率に大きな差が出ました(コロナはどうでしょう?)。

 

 様々な効果を持つビタミンDですが、コロナ禍でお籠もり生活では体内合成もできません。日の光の下、外で短時間の運動を行うか、サプリメントを定期的に摂るか、魚を食べるか、すべて行っても良いのではないでしょうか。

 

                        記事担当:部長さかもと