群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。100名超のリハスタッフで365日途切れなく活動中。年200回を目標にブログ更新しています。

飲み込みの練習「バルーン法」の紹介

 突然ですが、みなさん、想像してみてください。

 ある日突然ごはんが食べられなくなりました。「食べたい」という気持ちはあるのに食べ物や飲み物が喉を通らなくなってしまいました。。。

 どんな気持ちになりますか?想像を絶するつらさだと思います。

 

 言語聴覚士は、「またごはんが食べたい」という患者さんと飲み込みの練習を行っています。最近、飲み込みの練習方法の1つである「バルーン拡張法(以下バルーン法)」という方法によって、食事が再開出来た方を担当させて頂きました。今回はそのバルーン法について簡単に紹介します。

 

 バルーン法は、脳血管障害等の要因で「食道入口部」という食道への通り道が塞がってしまった方へ有効な方法と考えられています。

 

 カテーテルという下の写真の様な透明なチューブを喉にいれます。カテーテルは、空気を入れると風船のように膨らみます。見えにくいですが、細長い透明なチューブをカテ-テールと言い、赤く○印をつけたところが風船のように膨らんでいます。

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 カテーテルを口から喉に入れ、食道入口部という部分に達したらシリンジで空気をいれ膨らませる。下の写真のようなイメージです。目で見えないですが、喉の中で風船が膨らんでいます。喉の中で風船をふくらませて、食べ物の喉の通りを良くする方法です。

 

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 担当患者さんが入院されてきたときには、食事が全く喉を通らない…という状態でした。バルーン法を毎日実施してくださり、3ヵ月後には病気される前と同じ食事が食べられるようになりました。喜んで食事される姿を拝見し、私も嬉しくなりました。バルーン法は、大変な練習方法ですが効果を示す方も沢山報告されています。「食べたい」という患者さんの気持ちに応えられるよう、様々なトレーニング方法を日々勉強していきます。

 

                   記事担当:ST真庭