群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

転倒予防のための生活環境の整備             ~玄関・ホール・ポーチ編~

今回は、屋内で転倒しやすい場所 第2位の玄関・ホール・ポーチについて、見て行きましょう。

 

環境の整備は、生活の自立度に応じて、介護保険を利用し補助金の対象となるものもありますので、自治体の窓口で相談してみるとよいでしょう。

 

転倒しやすい屋内場所ランキング

1.居間・茶の間・リビング   2.玄関・ホール・ポーチ   3.階段 

4.寝室   5.廊下   6.浴室

             

 

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玄関での段差の昇り降りは、足の筋力低下や段差の高さを捉える視覚の機能の衰えにより転倒の危険性が生まれてくる場所です。手すりを設置したり、椅子を置いて安全に動作を行える様にしましょう。

 

<玄関手すり設置例>

 

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○床置き型の手すり

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床置き型の手すりは、工事せずに設置ができるという利点があります。身体の機能や玄関の環境に合わせ、手すりが片側・両側についている物を選ぶことができます。上がり框の前に踏み台を設置し段差を低くすることで、昇り降りを安全に行うことができます。

     

 

   ○靴の脱ぎ履き

安全に靴の着脱を行うために、椅子を置き 座って行いましょう。 また、マジックテープで留める靴など、脱ぎ履きがしやすいような形の靴を選ぶことも対策の1つです。

 立って靴を着脱するためには、5秒間の片足立ちができることが条件と言われます。

 

 

 

 玄関までのポーチは、足元が引っかからないように平らにしたり、段差には手すりを付けると安全です。

 

<ポーチ手すり設置・整地例>

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                            記事:OT千嶋