9月はなかなか天気の良い日が続かず、気付くと10月に入ってしまいました・・・。
衣替えの時期を迎え、日に日に秋を感じることも増えましたね。
天気の良い日は、リハ室の窓から空を見ると「うろこ雲」が見え、それを眺めながら、患者さんとリハビリを行うという、穏やかな時間を過ごすこともあります。
さて今回は、当院3階リハ室ベランダに毎年登場する家庭菜園ならぬ、「リハ室菜園」を紹介したいと思います。
毎年春になると、作業療法の中で患者さんとスタッフで畑を耕し、種を蒔き、苗を植えて、美味しそうな野菜が多く実ります。下の写真は、今年ベランダの畑でできた野菜の写真です。ナス・唐辛子・トマト・キュウリと今年も夏野菜が多く実りました。
野菜ができはじめると、患者さんから、「今日は○○ができてるよ」「昨日より大きくなったねー。」と声をかけて頂き、また患者さんの活動性向上・精神的賦活のために、野菜を眺めたり、一緒に収穫したりして楽しみました。
なんでリハビリで野菜作りを行うのか? ということですが、
作業療法の中で、「園芸療法」という治療戦略を用いる事がありますが、その「園芸療法」についてすこしだけご紹介したいと思います。
資料によると、「園芸療法とは、“花と緑で人を癒す”療法です。」とありました。草花や野菜などの園芸植物や、身の周りにある自然とのかかわりを通して、心の健康・体の健康・社会生活における健康の回復を図る療法です。
当院では、土作り・種を蒔く・苗を植える・水やり・収穫するなどの工程を患者さんと作業療法士が一緒に行う事が多いです。患者さんが今できることや作業内容によって、実施する目的は異なりますが、患者さんと楽しみながら行える療法としてスタッフもとても良い気分転換になる事があります。
私も、休みの日に畑で草むしりを行うと無心になり、終わった後はきれいになった畑をみて、心も体もリフレッシュします。リハビリとして行うのも楽しいですが、休みの日の気分転換の1つとして、庭やベランダで野菜作りなどはいかがでしょうか?
記事担当 OT 唐澤