群馬リハビリテーション病院 リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。通常のリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使し、多くのリハスタッフで患者さんを担当させていただいております。

◎つらく厳しいリハビリを楽に楽しく行う工夫

 はじめまして理学療法室室長代行の安齋と申します。

 

 機関誌(季刊誌?)なるものの原稿を記載していたところ、私の早とちりで没となったため、部長に懇願してリハブログに載せて頂くことになりました。

 

 【つらく厳しいリハビリを楽に楽しくする工夫】というお題でしたので当院が使用している足こぎ車椅子に関してお伝えできればと思います。

 

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 当院ではTESS社のProfhand(現cogy)を使用しております。

 この製品の特徴は歩行困難な方や虚弱な方でも駆動が可能である点にあります。

 当院でも様々な疾患の方にご使用頂いておりますが感想をお聞きすると一様に「楽しかった」と返答される方が多くいらっしゃいます。

 自由に動く体力がなくなってきた方にとって楽に移動できることや早足程度の速度を感じられることは喜びのひとつであろうかと思います。

 リハビリの効果としては麻痺があっても内側広筋という腿の筋肉の活動が促せるという報告がされており、当院でも即時的効果が認められました。

 図-1は使用前後での膝関節自動伸展角度です。

 写真の症例では使用後の方が5°膝関節が伸びるようになりました。図-2はNHKWORLDで放映された脳卒中の症例16名を対象に行った我々の研究ですが、通常リハビリで行われるKicking群と比較したところ足こぎ車椅子を使用した群の方がリハビリ後の膝伸展自動角度が有意に変化したというものです。

 

 我々も筋力強化や促通練習といった方法で同様な効果を導くことができますが、それには正しい動きを数多く行う必要があると言われています。

 この機器では100mを漕ぐのに約230回程度のペダリングが必要とされます。

 しかし我々が「230回筋力強化練習をしましょう」と患者さんに提案したら、患者さんも我々も疲弊してしまいます。

 

 【患者さんが楽にリハビリができて、尚且つ楽しさを感じることができる】

 

 このような方法を数多く提供し、効果検証していくことで患者さんの心身に負担の少ないリハビリを提供できるようになると考えています。

 

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図-1

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図-2

                             PTあんざい