回復期リハ病棟のレベルを表しているかのような”実績指数”。私は表題のようなモノだと思っています。
従って、あまり高すぎるのも信用できないなと思ってしまいます。
(FIMの得点とは日常生活活動の自立度を得点化したものです)
現在の基準では27を超えると2時間を超えるリハビリが提供でき、さらに専従などの人員要件を満たし、40を超えると回復期リハ病棟入院料1を算定できます。
前にもお話ししていると思いますが、今年1月にこの基準を満たし、当院も入院料1を算定するようになりました。
ここに至るまでの話をすると、涙なくしては語れませんが(笑)、かなりの試行錯誤をしてきました。
実は当院、県内の回復期リハ病棟で最大の病床数です。
この実績指数は、回復期リハ病棟3棟すべて合わせての結果が基準になるので、これが苦労の要因です。
実績指数の計算からはずすことのできる患者さんを3割決めることができるのですが、これが毎月難渋します。
簡単に言えば、あの病棟のこの患者さんと、この病棟のその患者さん、どちらが短期間に良くなるかがわからない。
主治医も担当者も全く違うので話を聞いて逆に混乱することもあります。
計算式をみていただくとわかりますが、この実績指数を高くしたければ、入院期間をできるだけ短くすると、結果が出ているように見えます。
でも当院は、そんなリハビリはしたくありません。
必要な方に必要な入院期間で、しっかり目標を達成するべきです。
こんな考え方では指数が伸びにくい事は間違いありませんが、そんな中でも当院の実績指数が少しづつ伸びてきました。
これは月毎の実績指数ですが、(本来は6ヶ月間で算出)昨年暮れから上がったり下がったりを繰り返し、結果的にはすこしづつ向上し、直近の実績指数は44を超えました(6ヶ月間)。
群馬県内でも一番田舎に位置する当院ですが、これからも吾妻郡の皆様はもとより、前橋、高崎、渋川の方々にも引き続き応援いただきますよう宜しくお願い致します。
記事:部長さかもと