内臓脂肪と皮下脂肪、聞いたことはありますか?
脂肪といっても、内臓の周りについてしまうタイプとへそ周りの腹筋の上についてしまうタイプで以下の二つに分かれます。
なぜこの二つに分けたかというと、一般に内臓脂肪の多いタイプの方が体に悪いと言われるから。
しかし、脂肪を減らしやすいのも内臓脂肪型といわれています。
縦軸に高血圧、高血糖、脂質異常の中でいくつリスクを持っているかを表し、横軸は内臓脂肪の断面積です(CTで推定)。
図の右、皮下脂肪は増えてもリスクはあまり変わりませんが(バーの長さが変わらない)、図の左、内臓脂肪は断面積が増えていくほどにリスクの数も上がっていきます。
上図とは逆になっています
従って、内臓脂肪は蓄えるほどに高血圧、高血糖、高脂血症になりやすく、心疾患や脳卒中などに罹りやすくなっていると考えられます。
皮下脂肪は余剰エネルギーを蓄えるための貯蔵庫として考えられ、こういった病気のリスクとは関係しないと言われています。
この内臓脂肪の蓄えについては、血管内皮細胞とかアディポネクチンとかが作用するといわれますが、このお話についてはまたの機会にしたいと思います。
記事:リハ部長 さかもと