昨日まで、歩行リハビリテーション研究会に参加してきました。
今回の研修会ではPD(パーキンソン病)が多く取り上げられているように感じた。
PDの場合、発症から5~7年はハネムーン期と呼ばれるようで、薬が良く効いて、日常生活も全く問題のない状態で経過する。
ただ、この時期を如何に活動的に過ごせるかによって、その後の歩行障害等の予後を決めるというお話しをいただいた。
認知症に移行する脳内のアミロイドβが多い人でも、1日8300歩以上歩くような活動ができていると認知機能が悪くなっていかないそうだ。
同様にPDでも、歩行障害が出てくる時期以降への移行を遅らせるために、薬が効いているうちに、活動性を高めておくことが大切だ。
これに、歩行アシストを初めとするリハビリロボットが寄与できる可能性はかなり高い。
徳島大学医学部の高田先生からは、リハロボットを活用した”ロボットお遍路”構想をお聞きした。
発症直後のPDの方々を、いきなりロボットお遍路に誘う訳にもいかないが、四国八十八箇所へのこのような参拝方法も、すごくおもしろい発想だと感じた。
当院にもPDの患者さんはいらっしゃるので、活動量などを参考に、長くその生活が維持できる方法を考え、リハビリを実施していきたいと思う。
記事:部長さかもと