骨だけですが、座っているときの姿勢はだいたい上の二つ。
背骨がC字カーブとS字カーブのものですが、どちらが保つべき姿勢なのか、賢明なみなさんであれば、すぐにおわかりいただけると思います。
正解は、右ですね。
左のC字カーブの状態では、骨盤が後ろに傾き、背骨の緊張がとれて、屈曲弛緩現象が起き、背骨の裏側の筋肉はほとんど使わない状態で座っています。
これが長時間続くとどうなるでしょうか
背骨が変形したり、背骨の周りの筋肉を使わずに姿勢保持できるので、筋の力が低下することになります。
また、肩が前に出やすくなるので、腕を持ち上げるのに労力が必要になります。姿勢良く、肩は少し後ろに引いた位置で使うと、腕も上がりやすくなります。
さらに、腰が曲がった分、首も曲がりやすくなるので、図にあるように首の筋肉に負担が掛かります。
このようにならないためには、一番上の絵に戻って考えます。
脊柱がS字カーブを描くようにすると良いとお話ししました。
そのためには、骨盤が後ろに倒れないようにして、ヘソを少し前に突き出すように座ると良さそうです(たくさん出し過ぎてはいけません)。
姿勢保持が難しい方でも、ランバーサポートなどを利用する事で姿勢を保つことがが容易になります。
橙色の部分がランバーサポートですが、腰よりも上にも良い影響を及ぼしますので、利用した方が良いでしょう。
高齢女性に多い円背も、カルシウム・ビタミンD・運動に加え普段の姿勢もかなり大切だと思います。
記事:部長さかもと