群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

部長

歩行リハ研究会

昨年に引き続き、今年もオンライン参加となったこの会。 久しぶりに「Bobath」とか「Vojta」とかを聞き、リハビリも根拠が問われる時代になってきたことを感じました。古の神経発達学的アプローチとか、懐かしいですね。 私は歩行アシストの費用対効果につい…

ご迷惑をおかけいたします

群馬県では2月13日(日)まで、まん延防止等重点措置が施行されているところですが、感染拡大に伴い、リハビリ部門についても影響が無視できないものとなってきています。 同居家族が濃厚接触者になった。 コロナで学級(学校)閉鎖になった。 同居家族が…

自宅で大変だったこと

自宅に帰ったあと、大変だったことについて聞いてみました。 特にないというのが3割を占める一方、食事や起き上がりなどの動作が大変だったと訴える方が増えてきています。 退院時の指導では、トイレや入浴、更衣などの指導を重点的に行うことが多いと思いま…

避難誘導、消防総合訓練

年末に、上記誘導訓練、さらに消火訓練等を行いました。 今回は4Fリハ室を出火場所と想定して、避難誘導訓練を行いました。患者さんに実際に参加していただかずに行っていますが、そのうち患者さんにも参加いただく事になるのかもしれません。 写真で、紫…

Gait solution 利用しています

ゲイトソリューション(油圧式底屈制動装置)を活用して、歩行練習を行っています。 長下肢装具もありますので、装具適用範囲は広いです。 昔から歩行には熱く関わっている病院ですので、一緒に練習しましょう。 この装具は、足首の関節の油圧制動を行って、…

当院は温泉も

熱ショックタンパク質(ヒートショックプロテイン:Heat ShockProtein、HSP)は、細胞が熱などのストレスにさらされた際に発現し、細胞を保護するタンパク質で、ストレスタンパク質(英:Stress Protein)とも呼ばれます。 体は水分を除けば、ほとんどがタン…

脳卒中患者への装具、杖使用状況

内容が複雑なので、タイトルですべてをお伝えすることは辞めました。 理学療法士は、患者さんが入院されて、リハビリが処方されると、評価を実施します。この評価結果に基づき、治療プログラムや、ゴール設定を行います。 脳卒中で、当院に入院して最初の評…

社会参加と介護予防効果の関係

日本老年学的評価研究プロジェクトから 以前、ご紹介しているものです。 小学校区ごとに分け、スポーツ組織への参加率と過去一年間の転倒について調査をしました。 地域のスポーツ組織への参加割合が高い地域ほど、前期高齢者の転倒率は低い傾向にありました…

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。 50数年の伝統を温故知新、ロボットリハビリとの融合を考えていきます。 皆様のご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。 3F訓練室からの7年前の初日の出です。

早飯も芸のうちとは言いますが・・・

早飯も芸のうちという言葉は、何も芸のない者には、早く飯を食べることも芸の一つになるということを意味しています。 しかし、医学的には褒められることではないようです。 下に食べる速さと肥満度の関係を表します。 図 食べる速さとBMIの関係 愛知県内…

テレビでよく聞く「SpO2」とは?

皆さんはコロナ禍以降、ニュース等で「SpO2○○%」や「パルスオキシメーター」といった言葉を耳にしたことはありませんか? もしくは、この様な機械を見たことはありませんか? この機械は「パルスオキシメーター」と言い、皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO…

病診、病病連携

病病連携、病診連携とは、 病院間の連携・病院と診療所の連携の事です。 現在医療機関では、より良い医療を提供するために高度急性期・急性期・回復期・療養期などに機能分化され、病状に応じた医療の提供を行っています。 ずーっと急性期病院に入院していた…

屋外歩行練習の前に

屋外歩行などでの熱中症を予防するため、数年前からWGBT値を参考に、屋外歩行実施基準の啓発を行っています。 WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperatureは、熱中症を予防することを目的としてアメリカで提案された指標です。 このグラフが示す…

脳卒中患者さんのトイレ動作自立度

昨日お約束したとおり、こんな時間ですが、今日中にお話ししたいと思います。 入院時から介助量が少ない方が、退院時に自立する割合が高いという、当然のことを言っているだけかもしれません。 しかし、これを目安としてとらえ、患者さんにはさらなる高みを…

早食い

食欲は脳の視床下部にある満腹中枢と摂食中枢によりコントロールされます。 摂食中枢が刺激されるとお腹が空き、お腹が一杯になると満腹中枢が刺激され、食べるのをやめます。 満腹中枢は摂取した食事が消化・吸収され血液中に増えたブドウ糖により刺激され…

鋭意制作中!

昨日暗い中、一人残って作業していました 掲示物も月一で更新しているようですね 絵はあまり得意ではないとのことですが、参考資料を見ながら、チョークで黒板に描いていきます 完成版は2Fリハ室の入り口にありますので、肉眼でご確認ください ひとがらが伝…

脳疾患患者数の年度比較

最近、入院患者さんの年齢が若返ったように思います。 そこで、一昨年と昨年度で比較してみました。 整形疾患の患者層が比較的若いのはわかっていますので、今回は脳疾患での比較です。 2019年4月~2020年3月までの脳疾患による入院患者数です。女性は後期高…

脳卒中の回復期リハ病棟、入退棟時の歩行自立度推移

これは一昨年発表した資料の一部です。 連携病院への入退院時に歩行ができていたか、いなかったかで比較しています。 これは、急性期病院二つの合算データですが、連携病院入院時に10数%が歩行自立しており、退院時には自立割合が48%に達するという報告…

新人教育(リハマインド)

毎年、就職される新人さんには私だけでも計5時間以上の講義をしています。 いつもは、講義一つにつき、一本のレポートを提出してくださいとお願いするのですが、講義の内容をそのままなぞるだけのレポートを見ても、あまり面白くはありません。 そこで今年は…

二重マスクよりフィット感を大事に

二重マスクが流行りだしていますが、、 細かい数字を出すと余計にわかりにくくなるので、今回はやめておきます。 フィットするマスクをキチンと装着することで、感染拡大を防げる可能性があります。 特に不織布2枚重ねは全く意味をなさないようで、 効果的…

自分の行為への気付きが、運動能力を向上させる

自己身体の気づきである「身体所有感」と「運動主体感」のうち、「運動主体感」だけが運動能力の改善に寄与することを、東北大学大学院情報科学研究科松宮教授らが明らかにしました。 見ている身体を自分の身体であると気づくとき、人間は以下の二つを経験し…

リハビリと関係ないわけではないクスリの話

リハビリ担当なので、専門外の話ですが、クスリはキチンと飲みましょうというお話しです。 長期的にクスリを飲んでいる方は、医師や薬剤師にご確認ください。 いくつかの文献からの引用です。 退院後3ヶ月以内に、医師の診察を受け、治療薬について医師また…

温熱療法としての入浴

2500年前、医学の祖ヒポクラテスは健康維持には「食事と運動」と説き、エーゲ海で温泉治療、温冷浴を行っていたといいます。 温泉治療のエビデンスレベルが高い報告はあまりないようですが、これは温泉の泉質や温度が地域で異なり、一定の介入結果が出にくい…

脳卒中後に起こりやすい異常歩行パターン(膝)

誤用も多く、その割には使われる言葉にBuckling knee patternという言葉があります。膝を中心とした異常歩行パターンについて、理学療法士として確認しておきたいと思います。 歩行時に膝が過剰に伸展してしまう歩行パターンに、extension thrust patternが…

避難誘導、消火訓練

当院では出火が起きた際、自前で初期対応ができるよう、消火訓練と避難誘導訓練を行っています。 関係者一部だけで開催している医療機関も多いようですが、当院では各部門から毎回参加し、時には誘導者、時には避難者、時には消火隊として行動確認を行ってい…

FIMの運動項目と入院上限日数などで実績指数を出しています

回復期について回る実績指数。11月上旬に前回報告しましたが、月毎の実績指数を、6ヶ月間ならべました。 回復期1の基準は40ですが、11月はさらに高い数値になりました。(6ヶ月の実績は48を超えています) 患者さんが早く退院できると、その分実績指数…

脳卒中地域連携・・・会議

定期的に急性期病院と、脳卒中、大腿骨頸部骨折に関する会議を行っています。昨年までは前橋、高崎に集合して、会議を行っていましたが、今年に入ってから、数回の休止を鋏んだあと、オンラインで会議をすることがあたりまえになってきました。 こうなると、…

コロナ自粛によるフレイルを防ぐことの大切さ

先日の新聞報道によると、コロナで自粛した結果、横になる時間が長くなったや、歩くのが遅くなったと回答した75歳以上の高齢者がそれぞれ半数、4割と多い事がわかったとのこと。 このグラフは、コロナの感染拡大を受けて”横になる、座っている時間が増えた”…

リハビリテーション総合実施計画書の意義

リハビリテーション総合実施計画書は疾患別リハビリを施行するための前提になる書類です。 リハビリを実施している患者さんにチームで協力して月1回作成し、説明を行っています。 内容はリハビリテーションカンファレンスで共有した患者の全体像と目標、達成…

実績指数

回復期リハ病棟で行ったリハビリの結果、ADLがどのくらい短期間で改善したかを示す指数である実績指数。 回復期リハ病棟入院料1を維持していくためには、40という高い目標が設定されています。 ただ、この数字は高ければ良いというものではなく、ある程度…