群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

診療報酬改定

 介護保険は3年に1度、医療保険は2年に1度改訂が行われ、その都度方針が変更されていきます。

 今回の改訂で大きなところは、運動器疾患に対するリハビリが、回復期リハ病棟であっても、1日6単位までに制限を受けることになりました。

 

 今までは、運動器の個別リハビリ時間が9単位、3時間まで実施できていましたが、6月からは最高でも1日6単位(2時間)までに制限されることになりました。

 

 

 発症60日以内の方については、3時間以内のリハが可能な場合もありますが、60日を超え回復期リハ病棟標準算定日数までは2時間以内のリハビリ、標準算定日数を超えると上限2単位となりそうです。ここまで来ると、1日40分の個別リハビリしか受けられなくなります。

 

 下に私がグラフに起こした脳血管リハビリと運動器リハビリのFIM利得と、提供単位数(リハビリ時間)を示します。

 

     

 

 これは回復期リハ病棟協会が出している実態調査の結果を利用しています。各提供単位数とFIM運動利得を表していますが、脳血管リハビリの方が全体的に利得が低いものの、6単位を超えてくると利得が運動器の結果に近づいてきています。確かに、見方によっては6単位を超えたリハビリの提供は、効果が低いようにみえるのかもしれません。

 

 実際に話し合いの時に利用されたのは別のグラフですが、費用対効果の点で不十分とみなされて、6単位を超えるリハ提供には制限ができました。

 

 当院では、プール、集団体操、リハスポーツなどの集団練習は、これからも継続して提供させていただきます。

 入院中の運動量が少なくて退院した後が心配、ということがないよう、一緒に頑張っていきましょう。

 

                            記事担当:部長さかもと

 

 P.S.言い忘れてましたが、6月開始予定です

 

通いの場

 高齢者が集まり交流する通いの場への参加が、フレイルの発症抑制につながるという報告や、他者との交流など「社会参加の機会が多い人」は「社会参加の機会が少ない人」と比べ、要介護認定に至りにくいという報告があります。

 

kayoinoba.mhlw.go.jp

 中之条町では、高齢化率も4割を超え、対象者も増えました。このような取り組みに参加されてみてはいかがでしょうか。

 

 

 通いの場への参加率は、全国平均で6.2%となっているそうですが、全国一の大分県では、参加率が脅威の15.2%だそうです。

 

 近所にお茶のみに行く感覚で、こういった場に参加できると良いですね。

 

                           記事担当:部長さかもと

 

 

新年度!

4月ということで新しい環境で生活や仕事を開始する人が多いのではないでしょうか?

 

当院リハビリテーション部においても全員ではありませんが一部のセラピストは病棟異動があります。

 

そこで今回は、病院における人事異動の目的についてお話しできればと思います。

 

主な病棟異動の目的として下記のようなものが言われています。

 

①人員調整のため

退職や産休などによる人員不足、ベテランや新人などの経験値に偏りが出てしまった際に、業務に滞りが出ないよう人員調整が必要になります。

 

②セラピストの成長のため

新たな環境は単純にモチベーションUpに繋がりやすいです。また、1つの病棟に縛られない幅広い知見・技術が身につけられます。そして、異動してきた従業員から新たなノウハウを吸収できるなど個々のセラピストの成長を促進する効果があります。

 

③医療事故の防止や病院活性化のため

長年同じメンバーで業務を続けることで、慣れにより問題点に気づきにくくなったり、視野が狭くなったりすることで、医療事故へのリスクが高まると考えられています。

そのため、意識的にメンバーを定期的に入れ替えることで、新たな風を入れてリフレッシュさせることで、病院全体を活性化させる狙いもあります。

 

 

こんなふうに病棟異動とは、病院においてもセラピスト個人においても成長していくために必要なものと考えています。

 

入院されている患者さんにとっては、病棟の雰囲気が変わったり、担当セラピストが変わったりと不安を抱えてしまう方もいるかも知れませんが、我々としましても引き継ぎはしっかりさせてもらいますし、病院全体で皆様をサポートすることには変わりありません。ご安心を!

当院にはたくさんのセラピストがいますので色々なセラピストと関わってみて下さいね。

 

 

あっ!それと申し遅れましたが、私、今年度のPT室ブログ班のリーダーとなった町田と申します。

PT室ブログ班も4月からメンバーがガラッと変わります。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

                                記事:PT室町田

症例検討会を行っています

こんにちは、今回も読んでいただきありがとうございます!

今回のブログでは私たちが普段行っている「症例検討」というものを

紹介させていただこうと思います。

 

当院では1人の患者さんに対し各職種の職員一人ずつが担当となり

チームを組んで日々のリハビリに取り組んでいただいています。

 

基本的に担当になった患者さんは毎日リハビリをすることになり、

担当職員がお休みの日は変わりの職員が担当するという形をとっています。

 

さて、今回のテーマである「症例検討」についても説明します。

私達の場合は朝のリハビリが始まる前の時間を使い、一人の患者さんについて

話し合う時間を設けています。

 

担当者が患者さんの疾患のことや普段の様子などの状況説明を行い、

どんなリハビリをしているか、どのようなことで悩んでいるかなどを

話し、他の職員から質疑や意見をもらうという感じです。

自分が話す番になるとプチ発表会のような感じで緊張しますが、

この機会はとても大事です。メリットについて書かせてもらえたらと思います。

 

 

◎発表者

発表者は普段行っているリハビリについて言語化できるいいタイミングです。

自分が何を考えているか、改めて考え直すことができ考えが整理できます。

また、直面している問題について、自分の頭では思いつかないような

案やアドバイスがもらえるので現状の打開策が得られることも多いです。

また、患者さんと接する上で気をつけていることや好きな話題など

パーソナルな情報を職員間で共有しておくことで、代わりにリハビリに入った職員

でも円滑なコミュニケーションがとれるようになります。

 

◎聴講者

聞く側は単に患者さんの状況を知ることができるという機会にも感じると思いますが

発表者に対して質問したり、アドバイスすることでより理解が深まります。

自分の経験の中で似たケースに対しこういうことをしたら改善した、逆に悪くなったな

どの意見があがるとリハビリの選択肢が増えていきます。

また担当の考えていることを把握することで変わりに入ったとき集中的に課題に

取り組むこともできます。

 

 

担当でなくても、患者さんをよくしたいという気持ちは皆が思っています。

症例検討という機会を通じて患者さんの事を共有し、ベテランから若手まで

皆で意見を出し合い、よい案を出せるよう取り組んでいます。

 

こういう制度があることを知って頂ければ患者さんも悩みなどを話しやすくなるかもしれません。チームみんなで考えておりますので、担当、非担当関係なく色々話をしてほしいと思っています!

 

 

今回は以上です。

一年間ブログを書かせていただき色々勉強になりました。

ありがとうございました!

 

                              記事担当:PT川原

本年度の出来事

今年(2023年の4月)から私が社会人として働き始め1年が過ぎようとしています。

思い返してみるとあっという間の1年であったように感じます。

 

そこで本年度の出来事を私なりに印象に残っている事をまとめてみました。

 

4月:社会人になりました

5月:コロナウイルスが5類に       

6月:ガ-シ-前参議院逮捕

7月:ビックモーターが保険金不正請求

8月:夏の甲子園で慶応が優勝

9月:ガソリン価格過去最高値

10月:大谷翔平、米大リーグで本塁打王

11月:阪神38年ぶり日本一

12月:大谷翔平ドジャースに移籍

1月:能登半島地震が起こる

2月:大谷翔平が結婚の報告

3月:ドラゴンボールの作者「鳥山明さん」死去

 

             

 

私自身が好きな内容を多く取り上げてしまい偏りがありますが、他にも色々な事がありました。

 

私自身あまり1年を振り返る事はしたことが無かったのですが、今回のブログを通して今年度に何が起こっていたのか、それぞれの出来事がどの時期であったのか整理する事が出来ました。

 

ぜひみなさんも自分たちの思い出でも良いですし、写真を見返すなどしてこの1年何があったか思い出す記憶の練習にもなりますので家族や大切な人と1年に一度でもその年の出来事を話し合うなどしてみてください。

 

一年間お疲れさまでした。

         

                            記事担当部署:ST室

フレイル予防(体重、食事の観点から)

 厚労省からこんな資料が提示されています。

 

        

 

https://www.mhlw.go.jp/content/000620854.pdf

 

       

 

 フレイルや要介護状態に陥らないために、この資料に目を通していただきたいと思います。(この図の上にURLがあります)

 

 身長と体重から割り出す表がわかりやすかったので示したいと思います。

       

 

 黄色に入って来た方は要注意。オレンジからは早い脱出を心がけてください。

 

 タンパク質摂取の推奨と、食事の摂り方なども言及されています。

 

 わかりやすい資料なので是非一読を。

 

                            記事担当:部長さかもと

 

既製品の短下肢装具

 スウェーデンのカーボン製短下肢装具です。薄くて靴を選びません。カーボンのたわみによって歩く装具で、上手に使うことができると、自然な歩き方になります。

 ToeOFFといいます。

アラード社 ToeOFF

 当院でも以前ご紹介したように,様々なサイズのデモ品を用意してあります。

 

 しかし、足関節の剛性がかなり強くなるので、歩行時に下腿が前に倒れにくくなっています。

 

 

www.youtube.com

 装具の脚が後ろに行ったときの、装具の固さをたわませて上手く使えると良いと思います。

 

 これができないと、ただの固くて高い装具になってしまいますので、使い方のコツは理学療法士にお聞きください。

 

 使い易く実用的な装具にするために、一緒に練習していきましょう。

 

 もう一つ、こんなのもあります。

 

Fillauer社 ダイナミックウォーク

 今回は説明は省略しますが、ダイナミックウォークという名称です。

 

                            記事担当:部長さかもと

嚥下食

 言語聴覚士は名前の通り言葉のリハビリはもちろん行いますが、食べたり飲んだりする飲み込みの働きにも関わる職業です。脳梗塞脳出血によって飲み込みの機能が低下してしまう症状のことを「嚥下機能障害」と言います。嚥下障害のある患者さんにこれまでと同じ食品の形態で食事をしてしまうと噛みにくさや飲み込みにくさが生じたり、誤嚥に繋がってしまうため食品の形態も考えなくてはなりません。

 今回はそんな嚥下食についてお話しようと思います。

 

 嚥下食は嚥下障害の程度にもよりますがたくさんの形態があります。きざまれた状態のおかずからゼリー状・ムース状のおかずまで様々です。そこで問題になってくるのが見た目です。ゼリーやムース状のごはんやおかずとなればほとんど元の形のないものが多いです。ですが私たちの食事は「おいしそう」や「きれい」などの見た目・第一印象によって食事判断が始まるそうで見た目は非常に大事と言われています。

 少し前の嚥下食は“ゼリー状態のまま”主食や副菜として提供していたことが多く、見た目を楽しめないものが多かったのですが、現在は下の写真の通り通常の形態とほとんど変わらないものも増えています。

 

          

 

 「おいしそう」にみえるものは食欲増進などにつながるため、見た目を意識することはとても大切な事です。見た目の問題で食欲不振になってしまう患者さんも少なくありません。

 味わいだけでなく見た目もおいしさに十分影響していることを知り、私自身も「食べる」ことに関わる1人の人として色々探してみたり工夫してみたりしようと思うようになりました。

 色々な嚥下食での工夫を、お知りいただきたいと思います!

 

記事担当部署:ST室

実績指数の推移です

 時々報告させていただいておりますが、これは一月毎の実績指数の推移です。本来は6ヶ月まとめて、3ヶ月ごとに算出します。2月までを算出する場合は9月~2月の退院患者さんをまとめて算出します。

 

 本来の届出は6ヶ月まとめた算出ですので、この数値の6ヶ月平均とは異なります。

 

 実績指数の算出方法は、FIM運動項目利得合計/(入院日数合計/標準算定日数合計)で算出します。

 

      Fim (telessérie) – Wikipédia, a enciclopédia livre

 

 従って、羅列している平均値とは異なることをご了承ください。毎月、退院されていく患者さんの人数が違いますし、標準算定日数も患者さん毎に異なるからです。

 

    

 

 昨年3月から今年2月までの一年間、このように指数が推移しました。

 

 やはりコロナで喘いでいたことの実績指数は低く、最近はリハが行えない事が無いため、指数も高くなって居ることがわかりました。

 

 リハビリをする機会が作れれば、結果もついてくる。今年も引き続き頑張りたいと思います。

 

 

                            記事担当:部長さかもと

 

研修受け入れ

 久しぶりに研修生の受け入れを行っています。

 

 メインは現役看護師に対する、リハ看護セミナー。

 

 同時進行でリハ関連職に対して、当院のリハビリテーションについて、講義と見学を行いました。

 

 リアルタイムで返ってくる質問はうれしいですね。

 

 自分達がしていることを説明するのは久しぶりだったのですが、楽しく説明することができました。

 

 講義が上手くまとまらなかったので、次回以降はもう少し洗練されたものになるよう、頑張りたいと思います。

 

 

 資料を見返して思い出した事があります。

 

 足漕ぎ車椅子の検証の件です。NHKworldなので、説明文が英語で書かれています。

 

 片足に麻痺があったとしても、駆動できる足漕ぎ車椅子。

 

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 片麻痺でも、容易に漕ぐことができ、脚の練習になります。

 

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 この時は、足漕ぎ車いすを200m漕ぐのと、セラピストの手の誘導によるキックを20回と比較して、どちらが足の動きやすさがよくなったか比較しました。

 

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 結果は、車いすの方が、膝をよく伸ばすことができました。。

 

 でも、NHKの取材班は、量が一緒だったらわかるんですけど、なぜ量をそろえられなかったのでしょうね。とのこと。

 

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 同じ量で比較することはもちろん必要ですが、今回は足漕ぎ車いすを使うことで、個別リハビリでは20回しかできなかったキックが、自転車エルゴに似た足漕ぎ車椅子を使うことで、10倍以上に広がったともいえます。

 

 運動学習の観点からは楽に多くの回数をこなすことが、運動学習につながるといわれているので、今回は移動の楽しさが、回数を増やしたとも考えられるでしょう。

 

 200回のキックにセラピストが耐えるのも大変ですが、楽しく行う200回のエルゴメーターは、楽に効果を高めてくれるものと思います。

 

 こういった機器が他に存在しないか、今度、現場のセラピストに聞いてみたいと思います。

 

                            記事担当:部長さかもと