群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

メラビアンの法則

ご無沙汰しています。新人の頃1度だけ投稿させていただいたPTの田沼です。

今年は3年目となり、気付けば後輩がたくさん出来ていました。自分自身いつまでも新人の気分でいましたが、そろそろそれも通用しないお年頃になってしまったことを日々実感しています。

 

今日はコミュニケーションについてお話しさせていただきます。

 

最近、SNSを閲覧していると興味深いものを見つけました。

それが、「メラビアンの法則」というものです。私自身、はじめて知った言葉なので

この法則について調べてみました。

 

この研究は好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験であり、感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であったという研究です。この割合から「7-38-55のルール」や言語情報=Verbal、聴覚情報=Vocal、視覚情報=Visualの頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

 

 

この図は、たとえば、「好き」といいながらも怒ったような表情で声のトーンも低かったら、相手は「本当は嫌いなのではないか」と受け取ってしまうということを表しています。

 

私事ですが、友達や同期から聞く私の第1印象は良い噂を聞きません(笑)。

ポーカーフェイスで真顔の私は無愛想で声をかけにくいらしいです。

なので、この図を見たときやっぱり人は第1印象「見た目」が重要だと思いました。

しかし、「矛盾した情報を与えられた人は何を優先して相手の感情や態度を判断するのか」ということを調べたのであって、「人は見た目が重要」だということを立証しているわけではないそうです。

 

受け手は言語だけではなく、非言語コミュニケーションのなかから相手の見えない感情を受け取ります。だからこそ、メラビアンの法則をコミュニケーションに活かすとすれば、視覚だけを重視するのではなく「視覚」「聴覚」「言語」の3つの情報をすべて一致させることが大切らしいです。

 

私は見た目には自信がありません。しかし、光栄なことに、声がかわいい・喋ると癒やされると言われるため、聴覚の部分では自信がありそうです。コロナ禍でマスクが必須の現在、表情で感情を表すのは難しいですが、メラビアンの法則を上手く生かし、スタッフ・患者さんといい関係を築ける人でありたいと思います。

 

人とコミュニケーションをとる事が苦手な方、参考にしてみてください。

 

                               記事担当:PT田沼

 

舌(ぜつ)の役割

舌(ぜつ)。 俗に言うところのベロです。

ST(言語聴覚士)が対象とする分野で、大変重要な役割を持つ
大切な器官です。

             

一つは食事での飲み込みに関する、嚥下(えんげ)分野で大切な働きをしています。


例えばゴハンを食べる際に、先ずは食べ物を口の中に入れ、

よく噛みます(咀嚼)。

 

更に噛んだ食べ物を、ゴクンと飲み込む場所である ノド(咽頭)に
運んで行きます。
 

その際、運び易く食べ物をまとめる(食塊形成)

食塊をノド(咽頭)まで運ぶ(送り込み)


これらに、舌の運動が大きく貢献しています。
また、飲み込む際の力を高める事(嚥下圧)にも重要な役割を担います。

 

嚥下(えんげ)分野以外では、

コミュニケーションにおいても重要な働きをします。
ことばを話す際、ハッキリした発音で言葉を話すために、舌が重要な働きをします。

 

舌の運動機能が低下して動かし難い状態になると、
言葉がハッキリしているかどうか(発話明瞭度)、が低下してしまいます。

いわゆる呂律(ろれつ)が回らない状態です。

口の中で、舌がよく動かせる事(呂律が回る状態)は

話す際にとても大切です。
また、ことばを話す際、舌の位置が子音(しいん)の違いを作る事にも
役立っています。

以上のように、
私たちの日常生活で、舌はとても重要な器官です。
ぜひ大切にしてください。

 

                              記事担当:ST吉田



~理学療法室新人さん紹介 Part2~

こんにちは! 理学療法士の相場です!

 

今回は理学療法室の新人さん紹介の第二弾ということで

2名の新人さんの紹介をしようと思います!

 


笑顔が素敵なお二人ですね!

第一弾の新人さん同様、お二人にも簡単な自己紹介をしていただきます!

 

【名前:いとう 写真右】

 

3語で自分を表すとしたら】

「平静」「さっぱり」「マイペース」

 

【趣味・挑戦したいこと】

趣味:「ライブやフェスにいくこと」

挑戦したいこと:「親知らずを抜くこと」  

(相場コメント:僕の兄は親知らずの手術で1週間入院したそうです。)

 

【こんなPTになりたい!!!】

患者さんに「あなたでよかった」と思ってもらえるようなPTになりたいです。

 

 

 

【名前:しのはら 写真左】

 

3語で自分を表すとしたら】

「心配性」「よく笑う」「短足 

(相場コメント:座高が凄く高いそうです。。。)

 

【趣味・挑戦したいこと】

趣味:「食べること」「スポーツ」「マンガ」「サウナ」

挑戦したいこと:「全国の温泉・サウナを巡ること」

 

【こんなPTになりたい!!!】

患者さんや他の医療従事者から信頼されるPTになりたいです。

 

 

2人とも芯があり、頼もしい理学療法士を目指して欲しいですね!

もちろん仕事を覚える事も大事ですが、まずは自分のやりたいこと、目指す自分になれるように、日々頑張っていけるよう、職場全体としてサポートしていきます!

 

理学療法室の新人さん紹介は第三弾までありますので、次回もご期待ください!

そして今後、新人さんのブログ投稿もありますので、お楽しみに♪

 

                                                                                                  PT:相場

フレイル予防で再発予防

 高齢者全体の内、いわゆる元気な高齢者は約8割と言われています。高齢者は医療費が多く掛かるというイメージを持ってしまいがちですが、8割が元気なんです。

 

 この元気を維持するための要素の一つが、フレイルにならないことでしょう。

 

 

 フレイルは、日本老年医学会が提唱した概念で、Frailtyを片仮名で表しています。

 健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態です。

 

 日々の歩行量や活動量からフレイルへのなりやすさを表すと、下のグラフに示すように、一日5000歩以上歩く習慣があったり、一日8分以上の中強度以上の運動を行う習慣があると、フレイルになりやすさは半減します。

 運動しないから絶対にフレイルになる、という運命的なものではありませんが、加齢して筋減少する前に、活動的な習慣をつけておきたいものです。

 

 下の図に示すようなフレイルサイクルに陥らないようにするためにも、食事の摂取量や活動量、社会的交流回数などにも気をつけていただきたいと思います。

 

フレイル・サイクル

 昨日ご紹介した記事とあわせて見ていただくと、フレイルになりにくい体と心をつくることができるでしょう。

 

 これが、病気の再発予防や発症そのものの予防に繋がります(フレイルの予防が病気の罹患リスクを下げます)。

 

 こういった活動を実践して、それでもADLに障害が残る疾患に罹ってしまったら、当院の回復期リハビリテーション病棟をご利用ください。

 

                            記事担当:部長さかもと



参考にしたい新聞記事

 昨日の東京新聞web版から引用しています。

 

 台風による水害で被害があったにも関わらず、死者を出さなかったあの南牧村のお話です。

 

 高齢化率65%を超えることは、日本の最先端を行っていますが、その内容は立派の一言です。

 

 身体的フレイルが見られる割合が、年齢層毎の比較でも他の地域との比較で1/3であったとのこと。

 また、認知症者も、他地域での65歳以上15.75%と比べ、村は75歳以上の13.1%と、年齢が高くても認知症者の割合が低いという調査結果だった。

 

 07年9月の台風襲来時には村内の道路が寸断され、多くの集落が孤立状態になった。 

 長谷川村長によれば、停電や断水が続く中、各集落の住民同士が互いに安否を確認し、炊き出しをしたという。「役場が対応する前に共助が働いた。昔から住民のつながりが深く、どの人が支援が必要か互いに分かっている。日常的な助け合いがあるので孤立感は少ないのでは」と話している。

 

 社会的孤立が高齢期のうつ(心理的フレイル)を招き、さらに身体的フレイルや認知機能低下につながることも先行研究で分かっている。

 体の動くうちは畑仕事を続ける住民は多い。

 それが気分転換や生きがいになり、元気な高齢者が多いと実感していると地元保健師は話している。

 

 高齢化率の上昇には驚きましたが、孤立しない地域づくりや、身体的フレイルや認知症の少なさにはもっと驚かせていただきました。

 

 華麗に加齢していきたいものですね。

 

                            記事担当:部長さかもと

身体活動時間と脳卒中リスク

先日のセラピスト交流会での講義と重なりますが、座る弊害についてお話します。

先週は、吾妻東整形の皆さん、お世話になりました。

 

客観的に測定された座りっぱなしで過ごす時間が、脳卒中の危険因子となるかを調べた研究です。

座りっぱなしはリスクがたくさん!リスクトップ4を紹介する|石ログ

 

米国本土の45歳以上の黒人と白人の成人7607人からデータを収集。

 

座位時間,軽強度の身体活動,中程度から高強度の身体活動を,7日間装着した腰部装着型加速度計で測定。

 

7.4年追跡調査を行い、286例の脳卒中が発生しました。

 

 

軽強度は3~3.5以下くらいを想定していると思います。(立位での活動も軽強度に該当すると思います)

 

 

この結果を解析すると、座位一時間増える毎に脳卒中の発症率が14%増加、反対に一日あたり一時間の軽強度の身体活動を行っていると、脳卒中の発症率が14%減少するとのこと。

 

全米データではありますが、座って仕事をすることの多い日本人には、耳の痛い話ですね。

 

 

デスクワークをしていても、なぜか活動的な人を目指したいと思いますが、遊んでいるように見えないよう心がけたいと思います。

 

引用:Steven P Hooker:Association of Accelerometer-Measured Sedentary Time and Physical Activity With Risk of Stroke Among US Adults

 

                            記事担当:部長さかもと

新人紹介

こんにちは!

ブログ班のPT小塚です。

 

今年度入職した理学療法士の新人さんを紹介したいと思います。

今回は第一弾ということでまずは2人の新人さんの紹介をしたいと思います!

 

 マスク外してみました

 

名前 かじわら

 

簡単な自己紹介(単語3語でババッと!)

・素直、負けず嫌い、朗らか

趣味・挑戦したいこと

・趣味:食べること、スポーツ、話すこと

・挑戦したいこと:1人ラーメン、バイクの免許を取る

 

こんなPTになりたい!!!って理想

・リハビリを通して元気や笑顔を与えられるPTになりたい!

 

 

名前 かわはら

 

簡単な自己紹介(単語3語でババッと!)

・サッカー部、早寝早起き、猫飼いたい

 

趣味・挑戦したいこと

・趣味:料理、映画鑑賞

・挑戦したいこと:筋トレ

 

こんなPTになりたい!!!って理想

・患者さんや同僚から信頼してもらえるPT

 

 

2人とも自分なりの理想のPT像があり、とても頼もしく感じます!

社会人1年目で経験した事がないことも色々あると思いますが、先輩として新人さん達が理想のPT像に近づけるようにサポートしてお互いに成長して行ければ思います!

 

                             記事担当:理学療法

からだを温める

 バスタブに15分つかると、翌日の疲労度が軽減する。

 

 こんな研究を以前、ご紹介しましたが、その中で、最近の女子大生はシャワーで済ませる人が全体の3/4を占めていると書かれていました。

 

gunmarehab.hatenablog.com

 そこで、先日、群大生に毎日浴槽につかっていますか?と質問しました。

 

 すると、半数以上の(9名中8名が女性)手が挙がりました。

 

 一人暮らしが多い女子大生。バスタブにお湯をためるともったいないという発想からか、10年前くらいまでは、シャワーで済ませるという入浴方法が多かったように思います。実際、4年前に紹介した論文もそうでした。

 

 しかし、昨今の美容に意識高い系の大学生は、半身浴も含め、バスタブにお湯を張る機会が増えてきているのかもしれません。

 

        


 少し、低めの湯温で15分程度浸かり、体の中の体温(深部体温)を上げてから、ゆっくり休みましょう。

 

             

 

 こうすることで疲労度は減少しますし、発汗も促せることで、来たるべき夏に備える体ができるのではないでしょうか。軽い運動と似たような効果があるという結果もでているようですし、バスタブ浴や温泉浴をしない理由がみつけられないですね。

 

                            記事担当:部長さかもと

実習

 群馬大学医学部チームワーク実習を今年は実地でお受けしました。

 

 ここ2年くらいは、ZOOMで講義する形式をとらざるを得ませんでしたので、やってみたら新鮮でした。

 

    嚥下調整食の試食です。実習生の要望で実現しました。

 

       理学療法の役割、意義について熱く語って?います。

 

      

               HALの使い手F氏

 

 最近オンラインでしていたので実習生に直接話す事ができる機会は楽しく感じました。

 私はリハの説明はせず、温泉及び温泉棟のお話をさせていただき、浴槽への入浴は、疲労の回復に繋がるという話をしましたし、また、昨今の大学生は浴槽で体を温める習慣を持っていることも知ることができました。美容のためにも良いですし、疲労回復も容易になります。

 

 また、男子学生とは足湯を体験し、わずか2分の入浴でも、やはり沢渡温泉は、さっぱり感が違うことを、学生さんと確認しあうことができました。

 

 今日の実習を通し、良いチームとはどういうものなのか考え、将来自分達がチームを形成するきっかけとしていただきたいと思います。

 

 指導者も、学生さんも今日一日大変お疲れさまでした。

 

 浴槽に15分くらい浸かって、入眠時の深部体温を下げて、快適な眠りをいただきましょう。

 

                            記事担当:部長さかもと

習慣が人生を作る

日頃から当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

 

みなさんお待ちかねの大津の担当回がやって参りました(^○^)

首を長~~~~~~~~~~くしすぎてマメンチサウルスみたいになっちゃったそこのあなた!

今回もとっておきのお話をしていきますのでちょっと長いですが、お付き合い下さい!

さて、前回は「産業理学療法士」についてお話したかと思います。

まだ見てない方はこちらをチェック👇!

https://gunmarehab.hatenablog.com/entry/2022/04/25/140056

 

予告通り、今回は私が実際に自宅で実践している身体への負担を減らす作業環境についてお話ししていきたいと思います!

 家に帰ったら必ずと言っていいほど長時間向かう私の作業環境がこちらです!

  • モニター

横長のモニターを使用しています。

目の疲れを引き起こすフリッカーが起こらないような仕様でブルーライトもカットしてくれるので画面を長時間見ていても疲れにくいです。解像度も高くて画面も大きいのでとっても目に優しい(*’▽’)

  • パソコン

モニター左側にある銀色のモノがパソコンです。

パソコンはスペックが低いと待ち時間でイライラしてメンタルによくないのでかなりいいモノを選びました。快適快適~💻

  • キーボード

普通のキーボードです。いろいろ買って試しましたが、打ち心地が好みだったのでこれにしました!

  • マウス

キーボードの右側にあるのはトラックボールマウスです。

手首を動かさずに親指だけで操作できるので場所も取らないし、手首も痛くならないし、とっても楽チンです。

病院のマウスでしょっちゅう親指を動かしてしまうのはナイショの話・・・笑

  • イス

 座面と首サポートの高さが変えられて、腰当ても付いていていい姿勢になりやすい

イスなので座り心地はとってもいいです。

 

いざ座ってみるとこんな感じです👇!!

ポイントは

  • 目線の高さと画面の上縁を同じくらいの高さにする

これはドライアイ、肩こり、腰痛予防です👀

 

  • 肩肘はらないような姿勢を保てるように座面と机の高さを選ぶ

 座っている時の土台は座面です。ここが崩れると上半身すべてが崩れて姿勢が悪くなり、肩こり、腰痛などを引き起こしやすくなります。

 

  • 30~40分に1回は立って背伸びをする。

オーストラリアの研究で1時間座ると寿命が22分縮む”と言われているので長時間座りっぱなしにならないようにしています( ゚Д゚)!

特に日本人は世界一座っている時間が長い民族としてもデータが出ています。( ゚Д゚)!!

  また、筋活動の低下により、いわゆる生活習慣病をはじめ、さまざまな疾患にかかりやすくなることも研究の結果から判明しています( ゚Д゚)!!!

 

 

パソコンやスマホをたくさん使用する現代です。

私自身、もともと姿勢がよくないことと体への配慮から、いろいろなことを調べて、作業環境にはかなりこだわりを持つようになりました。

“習慣が人生を作る”

いい習慣があればいい人生に、わるい習慣があればわるい人生になります。

いい人生を作るためにも今一度、自分や大切な方の作業環境を見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

次回は産業理学療法と関係深い、動きやすいカラダを作ることの大切さと私が実践している具体的な方法についてお話していきたいと思います。


次回はまたおおよそ1カ月半後の投稿となります。お見逃しなく~(^O^)/

 

                              記事担当:PTおおつ