私は、走ることを苦手にしていますが、短時間ランニングでも効果がありますという論文も増えてきています。
今回、ご紹介するのは、10分間の中強度のランニングは、気分の調整に関与している脳の前頭前野の活性化を促し、ポジティブな気分を高めるという文献です。
26名の健常者を対象に、トレッドミル上で50%運動強度のランニングをしました。10分間のランニングセッションと安静時対照セッションの両方をランダムな順序で実施しました。
ランニング群は、コントロール群と比較して、有意に覚醒度と快感度が大きくなるという結果が以下のグラフです。
昔からいわれる脳幹網様体賦活系への刺激に加え、ランニングにより脳を直接揺らす、物理的効果が覚醒度、快楽度を上げることに働いているようです。
短時間ランニングには、筋力強化、成長因子増、ダイエット以外にも効果がありそうです。
引用文献:Chorphaka Damrongthai:Benefit of human moderate running boosting mood and executive function coinciding with bilateral prefrontal activation.
記事担当:部長さかもと