群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

コロナウイルスと今後の対応

 新型コロナウイルス感染症~市民向け感染予防ハンドブック~の第2版が発行されました。

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www.hosp.tohoku-mpu.ac.jp東北医科大学病院のHPにありますのでご参照ください。

さらに、youtubeも用意されました。

こちらもご確認ください。

    www.youtube.com

 さて、当院も面会制限を開始し、外来及び通所リハについても患者・利用者さんのみ、2Fリハ室に入っていただくよう対応をしております。

 

 普段は、ご家族のリハビリ見学や、介助方法指導なども積極的に行っていますので、リハ室が少し寂しくなっています。先は見えないところもありますが、引き続きご協力をお願い致します。

 

 さて、医師を含む医療技術者がコロナウイルスに感染していた件について、県からも連絡をいただきました。

 

 具体的には、以下の内容です。

1.職員(医療従事者だけでなく、事務職等、当該医療機関のすべての職員やボランティア等を含む)は、各自出勤前に体温を計測し、発熱等の症状が認められる場合には出勤を行わないことを徹底すること。

2.過去に発熱が認められた場合にあっては、解熱後24 時間以上が経過し、呼吸器症状が改善傾向となるまでは同様の取扱いとすること。

3.上記のような状況が解消した場合も、引き続き当該職員の健康状態に留意すること。

4.管理者は、該当する職員について確実な把握を行うよう努めること。

 

 1,3,4については当院でも徹底できていましたが、2についてはいままで明確なものがありませんでした。

 解熱後24時間をしっかり守ると、職員が発熱した場合には、2日間ほど休むことが頻繁に起きそうです。

 

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 今のところ感染症は全く流行っておりませんが、コロナに限らず発熱した場合、経過観察期間を十分にとる必要がありそうです。

 

 その結果、リハスタッフに不足が生じる事がありますが、皆さんへの感染予防という大きな目的がありますので、是非ご容赦いただきたいと思います。

 

 今回は医師でしたが、我々セラピストも予防措置で積極的に休ませる時代になったといえるでしょう。

 

                          記事:部長さかもと

 

リハビリ営業中

 こんにちは

 

 今回はリハビリ室を紹介してみたいと思います。

 

 当院の、2階・3階・4階に各々大きさは異なりますが、リハビリ室があります。

 

 1番大きな2階のリハビリ室にはプラットホーム(診療台)が16台、平行棒が4台あります。

 

 その他に、ロボットスーツHAL、足首アシスト、歩行アシスト、ウォークエイド、ドライブシュミレーターなどの最新機器があります。言葉だけではピンと来ないと思いますがリハビリをサポートしてくれる道具が数多く揃っています。

 

 また最新機器だけでなく、リハビリの基本的な道具(装具・歩行補助具等)も充実しています。

 

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 3階・4階のリハビリ室は2階よりは少し小さくなりますが、3階には調理訓練スペースや園芸スペースがあります。

 

 リハビリ開始時間になると、プラットホームは患者さんでいっぱいになります。

 

 また、プラットホームでのリハビリ以外にも歩行訓練・階段訓練・屋外歩行訓練など病院の様々な場所で皆さんリハビリを頑張っています。

                            

                         記事担当:PTながい

 

運動不足

 コロナウイルスによる外出制限など関係なく、いつでも運動不足ぎみのサカモトです。

 座る時間が長い日本人、などと書かせていただいていますので、さぞかし運動されているでしょ?と思われていますが、まず自分から替えて行く必要があるほどウエストも増えました。

 

 デスクワークがほとんどですので、スタンディングテーブルを使いたいと思っていますが、予算は許してくれません。

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こんな感じのテーブルのことです


 そこで、スクワットの姿勢でデスクワークを試みる訳ですが、

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 当然、数分と持ちません。

 

 そこで、しゃがみ込んでコンピュータ入力をしていると、理学療法室の学生が冷ややかな目で私を見ながら、横を通り過ぎて行きます。

 

 たぶん、”この人なにやってんの?大丈夫かしら?”

 

 実習生の心の中ではこういう声が上がっているはずです。

 

 この学生の冷ややかな視線に堪えつつ、何事もなかったように仕事をすることで、かなりメンタルが鍛えられたと思います。

 

 これでスクワットの回数、時間が増えれば、お腹の出っ張りも減ってくるはずです。少し、頑張ります。

 

 そういえば、ちょっと面白いものを見つけたので紹介しておきます。

 

 京都市役所?の階段だそうです。

 

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 左に消費カロリー、真ん中に褒め言葉。

 

 人は褒められることは大好きです。

 

 ご自宅の階段にこんな装飾はいかがでしょうか。

 

                        記事担当:部長さかもと

 

テレワークや休校中の方へ

 日本人の平均座位時間は、8~9時間だそうで、営業を除くサラリーマンは8時間労働のほとんどを座って仕事することに使っています。

 

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 例えば仕事で8時間座っていた人が、自宅で3時間テレビやスマホに費やしたら、総座位時間は11時間を超えます。

 こうなると、死亡率が40%増える(オーストラリアの研究で総座位時間と総死亡リスクの関連を調査した研究)そうです。

 

 テレビの視聴時間との関係も示されており、3時間以上テレビをみる生活習慣を続けると、死亡率にも大きな差が出てきます。1~2時間以内に留めている方に比べると、平均3時間以上テレビ視聴をする方は、死亡率が3倍です。

 

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 これは、テレビやスマホから出ているブルーライトが影響を及ぼしているとか、その結果、睡眠の質が下がって、疲れが累積して死亡率が上がっているなどという分析をする方もいるかもしれません。

 しかし、生活上の不動は単純に全身の血行動態を悪化させ、その結果、心血管系疾患やがん等が増え、死亡率が上がってくるといえます。

 人が動物で、血管により栄養供給や酸素の交換が行われている以上、定期的に血行をよくする努力が必要でしょう。

 

 テレワークや休校で、通勤、通学の時間がなくなり、家でいるほとんどの時間をデスクワークやゲームに費やしていませんか?

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 どうせやるならテレビやスマホを見たり、仕事をしたりしながらスクワットをやってみてはいかがでしょうか。

 

 テレワークが終わることには、下半身や腰回りの締まりが変わって来るはずです。

 また、1時間おきに歩き回る事も良いでしょう。

 

                          記事:部長さかもと

 

 

 

あれから9年

 

 東日本大震災で犠牲になった方々のご冥福をお祈り致します。

 

 9年前、福島原発の暴走を受け、当院でも避難患者の受入を行った。

 しかし、一般に高齢者は環境の変化に弱い。

 長時間のバス移動後、実際の受入は深夜1:30過ぎだったと聞いている。

 まして、言葉も上手く伝わらない。浜通りの方言で普通に生活してきた高齢者に、急に群馬の言葉で対応される訳だから、かなり過酷だったであろう。

 当時私が担当していた病棟に入院された患者さんは、環境変化もあいまって体調を崩され、急性期病院へ転院されていったように記憶している。

 

 最近では、地域包括ケアシステムなどでも、“住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続ける”と言われるようになった。

 この言葉の意味を考える事のきっかけになった出来事のように思う。

 リハビリテーションでは、自宅復帰することを一つの目標に置いている。我々の持つ理念や目標が、自分らしい暮らしをすることへの第一歩となると信じたい。

 

 私も若く何も知らなかった20年前、田老の防潮堤、水門を見た私の感想は、“冗談でしょ”だった。漁港を通過するときに見た赤い門は、異常に大きく本当にこんなものが必要なのかと思ってしまった。

 でも、震災の津波はあっさりこれを乗り越え、旧田老町を飲み込んだ。

 津波の大きさは、私に想定できるものではなかった。

 

 昨年秋、三陸大王杉にお会いしてきた。

 20年ぶりにみる杉は、未だに迫力があった。樹齢1500年とも7000年ともいわれるそうだ。大事なのは樹齢ではないが、少なくとも過去1500年間の津波はこの杉にまで到達していないことを意味する。

 実は震災後、気になっていたのは、大王杉の安否であったが、1500年の歴史は私の心配など意に介さない。

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       これは、ど根性ポプラ(津波に浸かったけど元気)

 

 温故知新。故きをたずねて新しきを導くという事ですが、津波の際、大王杉の横まで逃げれば、巻き込まれる可能性は低くなる。

 

 私の所属するリハ部にも、OTから始まって今年で46年の歴史がある。

 この伝統を新しい時代にどうつないでいくか。温故知新しながら、ど根性ポプラのようにしぶとく頑張っていきたい。

 

                        記事担当:部長さかもと

 

【リハビリ室の掲示板】

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 2階のリハビリ室には、看板タイプの黒板があり、作業療法士が分担して毎月、手書きでイラストを描いてくれています。

 

 今回のイラストは…ひな祭りみたいですね!

 

 季節感がありますし、かわいらしく描かれているので、見ていてなごみますね。

 

 こういった取り組みを全部はブログで紹介することが出来ませんが、リハビリ以外の時間にも、患者さんに楽しんでもらえるような工夫を考えてくださっています。

 

 4月はどんなイラストを描いてくれるでしょうか。楽しみですね!(*^o^*)!

 

 ちなみに出来上がったイラストはこんな感じです!

      ↓↓↓↓↓↓↓↓↓

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                           記事:PTくまだ

咳エチケット

今、日本のみならず世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルス

その他インフルエンザやノロなどウイルスは目に見えないものです。

マスク・アルコール消毒等はどこに行っても売り切れ…

みなさんも困っているのではないでしょうか?

 

 そこで最近よく聞く『咳エチケット』という言葉。皆さんはどれくらい正しく認識し実践できているでしょうか?

 

「咳エチケット」は、感染症を他人に感染させないために、

咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、

口や鼻をおさえることです。

咳やくしゃみを手で押さえること

(その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着しドアノブなどを介して他の人に病気をうつす可能性)や、

何もせずに咳やくしゃみをする事(しぶき が 2m ほど 飛ぶ)

は感染リスクが高まるのでやめましょう。

 

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また、マスクが手に入っても、正しい付け方をしないと意味がありません。

マスクから鼻が出ていたり、顎マスクでは何の意味もないそうです。

さらにマスクには表と裏、上と下があるので、プリーツ(ひだ部分)が下向きになるようにして、しっかりと鼻・顎を覆い隙間がないように装着することがポイントです。

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年度末で忙しい時期…皆さんも体調管理にご留意ください。

 

                          記事担当:ST田村

 

リハビリテーション実施計画書

 現在当院では、入院日に医師から説明の上、お渡ししている上記の計画書ですが、診療報酬改定で新しい様式に変更になります。

 

 これです。(総合実施計画書になるかもしれません)

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 何が違うかというと、現在入退院時に説明させていただいている、FIMを数値化して説明しなさいというものです。

 

 以前にも何度かお話ししていますが、FIMは日常生活活動の自立度を表現しており、18点~126点で、表現されるものです。

 

 従って日常生活活動がすべて手すりや杖、装具、自助具などなしでできる場合は126点満点で、必要なものや自立度が下がると、減点されます。

 

 全く何もできない状態で18点で表現されます。合計点で表すと非常にわかりにくいですが、この計画書は目標をどこにおいてリハビリを行うか説明するものですので、説明を受ける際には、そちらに注目いただきたいと思います。

 

 入院して7日以内、遅くとも14日以内に作成となっていますので、患者さんに説明できない方には、ご家族に説明を受けていただかなくてはならないようです。

 

 リハビリ診療にご協力お願い致します。

 

                        記事担当:部長さかもと

スクワットチャレンジ

30日スクワットチャレンジ

 

 2年くらい前から、~チャレンジなどというようなものが流行るようになりました。

 私の記憶にあるのはアイスバケツチャレンジですが、、、(^_^;

 

 今日は、30日スクワットチャレンジを紹介します。

 

 効果はいろいろありますが、体を引き締めることや、フレイルの予防、体力年齢の若返り、学力の向上、コロナウイルスの撃退?です。

 

 春休みが終わるまでたっぷり30日ありますので、チャレンジしてください。

 

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 内容は、30日スクワットをするというもので、上の絵にあるように回数も決められています。

 50回からはじめて、1日5回増やし、4日に一度休んで、休みの後は10回か20回増やす、というものです。

 

 人の書いたブログを見ると、40代主婦が体力年齢「女子大生」なんていうものもあったりして、いろいろ参考になります。

 70代は半分くらいを目標に、80代は100回を30日でできると良いと思います。

 

 さて、回数は日によって決まっていますので、あとは方法ですが、

①肩幅に脚を広げて立ちます。つま先はやや外向き。

②手を顔の近くまで上げます(頭の後ろでもよい)。

③背中を曲げずに、腰を落とす。

④元の体勢に戻る。

            これで、1回です。

 

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注意

・腰を落とすとき、膝をつま先より前に出さない。

・膝とつま先は同じ方向に。

 

成功のコツ

30日スクワットチャレンジへの意気込みをSNSで発信してはいかがでしょう。

周囲に公表するとやめにくくなります。

 

チャレンジはじめたら、ご連絡ください。

 

                            記事:さかもと

体幹トレーニング

 体幹とは胴体部分のことです。

 

 なぜ体幹を鍛えることが注目されているかといえば、身体の中心部が強化されることによって体勢が安定し、全ての運動で強いパワーや高いパフォーマンスを生むことができるからです。

 

 腕の筋力や、脚の筋力だけ使っているような動作でも、実際にはそれらを支える体幹部分も使います。従って、全ての運動のパフォーマンス向上には、体幹を鍛えることを避けて通れません。

 

 以前、脳卒中患者さんが入院時に端座位が自立していると、ほとんどの方が歩行自立に至るという話をしましたが、それだけ体幹が強いと、歩行自立に至る可能性も高くなると言えるでしょう。

 

 また、体幹を鍛えれば、姿勢が良くなりウエストが細くなる可能性も期待できます。

 

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 これは体幹を鍛える動作の一例です。セラピスト(PT・OT)はできる事できない事を考えながら、工夫してこのような動作をリハビリの中に取り入れています。

 この運動は何の目的で行っていますか?と説明がない場合には是非お聞きください。

 

                        記事担当:部長さかもと